マイナス思考・ネガティブな感情になるプロセス(幼少期→大人)
たとえば、次のような悩みはありませんか?
自己否定・自己肯定感:「自分が嫌い」「自己肯定感を高めたい」
人間関係・対人不安:「人間関係がつらい」「嫌われたくない」
生きづらさ・将来不安:「毎日がしんどい」「生きる意味がわからない」
ストレス・自律神経・身体反応:「不安が消えない」「緊張で体がこわばる」
過去の後悔・トラウマ・家庭環境:「過去を手放せない」「幼少期の体験が影響している」
仕事・職場:「職場で疲れ切る」「評価に振り回される」
一見すると違う悩みに見えますが、実はすべて 共通の流れ(プロセス) の中でつくられています。
幼少期の経験、思春期の比較、成人期のストレスが積み重なり、脳や体の反応として「自己否定」や「不安」が固定されていくのです。
ここでは、そのプロセスを幼少期から大人までの流れで整理して解説します。
ネガティブな感情とマイナス思考の原因
多くの場合、いきづらさは「経験した出来事」+「脳や体の反応」+「学んだ考え方」が重なってできていきます。
小さな出来事の記憶や体の反応が積み重なります。
そして脳の警報装置である扁桃体が敏感になり、冷静さをつかさどる前頭前皮質の働きが弱まることで、「自分を否定する気持ち」「人間関係」「環境適応」の問題が自動的に出てしまうのです。
1)幼少期:安心感が育たない時期
よくある出来事:親が冷たい、強く批判される、いじめにあう、家庭が不安定、期待をかけられすぎるなど。
仕組み:安心感が育たないと、脳の警報装置(扁桃体)が過敏になります。
幼いころのつらい経験は記憶の倉庫である海馬に強く残り、外からの刺激を「危険だ」と過剰に判断するようになります。
表れ方:「自分はダメだ」という思い込みができ、他人の評価で自分の価値を決めがちになります。
2)思春期〜青年期:比べて落ち込みやすくなる時期
よくある出来事:友達とのトラブル、勉強や外見での比較、失敗を何度も思い出すこと。
仕組み:前頭前皮質(判断や自己評価をする部分)がまだ発達途中なので、つらい経験をうまく整理できません。
繰り返される否定的な体験で「自分はダメだ」という考えが固定されやすくなります。
表れ方:完璧を求めすぎる、恥を恐れて行動できない、人の目を気にしすぎる。
小さなミスを「自分の価値がない証拠」と考えてしまう習慣がつきます。
3)成人初期:過去の反応が新しい場面でも出る時期
よくある出来事:職場での評価、恋愛や結婚でのすれ違い、責任が増えて失敗すること。
仕組み:幼少期からの「自己否定のクセ」が新しい場面にまで広がります。
たとえば、上司に注意されただけで「やっぱり自分はダメだ」と思ってしまいます。
扁桃体の反応が強く出て、自律神経が乱れ、緊張・不眠・疲労が続き、自己肯定感がさらに下がります。
表れ方:挑戦を避ける、必要以上に自分を検閲する、人付き合いで常に緊張するなど。
低い自己評価が日常になっていきます。
4)慢性化:思考と体の反応が自動になる時期
典型的な状態:否定的な言葉が頭の中で繰り返され、失敗を「自分がダメな証拠」と思い込む。
不安や気分の落ち込みが続く。
仕組み:扁桃体と前頭前皮質のバランスが崩れて、感情をコントロールしにくくなります(過覚醒)。
記憶の整理もうまくいかず、過去の嫌な体験が現在の気持ちに影響します。
その結果、「自分を嫌う気持ち」がすぐに出るようになります。
表れ方:自分を傷つける行動をとる、人との関わりを避ける、慢性的な疲れや体調不良が出る。
自己肯定感が低いまま固定されます。
5)転機と回復の入り口(または悪化)
分岐点:支えてくれる人や専門的なサポートに出会う場合、または大きな挫折を経験する場合があります。
回復の仕組み:扁桃体の過剰な反応を落ち着け、前頭前皮質の働きを取り戻し、海馬で記憶を整理することで自己評価や生き方を修正できることもあります。
悪化する場合:適切な支援がないと、自己否定が強まり、心や体の不調が慢性化します。
実際にチェックできるポイント
幼少期のつらい体験(親からの批判、いじめ、家庭の不安定さ)があるか。
過去に死別、引っ越し、入院、失恋などがあるか。
「失敗=自分は価値がない」とすぐ結びつける思考があるか。
不眠や浅い呼吸、慢性的な疲れなどの体の症状があるか。
仕事や人間関係を避ける傾向が強く、孤立していないか。
最後に
自分で向き合うのはもう疲れた、限界に来ている、専門家にゆだねて早く解放されたいという方へ。
マイナス思考、ネガティブな感情は一つの原因ではなく、幼少期の経験、学んだ考え方、そして脳や体の反応がつながってできていきます。
脳の仕組み(扁桃体の敏感さ、前頭前皮質の弱まり、記憶の整理の不調)が大きく関わっています。
ここを整えれば自己評価は変わります。
当サロンは、感情のつかえを解放し、今までの流れを変える助けになります。
お一人おひとりに合った対応をしています。