静岡に住む方から電話で連絡がありました。
トラウマの施術を受けたい方が二人、もう一人付き添いで合計三人でお店に来るというので、それなら静岡から来られるなら、こちらが出張したほうが体力的に楽なのでは?と提案すると出張を希望されたので、静岡まで出張することになりました。
日時を決めて当日静岡に向かいお会いして話を聞くと、コロナの最中、癌で入院された奥さんに面会もできない中、連絡もほとんど取り合う事も出来ず、医者の言うがまま抗がん剤治療を受けてしまったが、もっと何かできなかったのかという無念があるとのことでした。
死別した奥さんの事で悔やんでも悔やみきれない思いがあり、死にたくなる、奥さんのところに行きたいと常に思っているとのとこと。
精神的にも参ってしまい、仕事もできなくなっていて、このままでは生活もこの先どうしようか不安であるという事でした。
症状は疲労感、起きている間はほぼ奥さんの事を考えて死にたいと思っている(希死念慮)、寝つきは睡眠薬を飲んでも二時間かかる
食事をとってっても一人では味もしない、顔、手、足など体前進が震える状態でした。
施術前に奥さんへどう思っているかというと、何かできなかったのか、早く奥さんの元に行きたい死にたいという感じでした。
一通り話を聞いて、奥様への自責の念を取り払うためにトラウマの施術をし終えると、旦那さんの手の震えはほぼなくなっていました。
そして奥さんへの想いを聞くと、死にたいという気持ちは減っていて、ただ会いたいという思いの方が強くなっているとのことでした。
本人も自分の手や足を見て震えが止まっているのを見て、先生何をしたんですか?と訳が分からないです、鳥肌が立っていますと驚かれていました。
さっきまで息も絶え絶えで、絞り出すように会話をしていたのも嘘のように呼吸が楽になり、普通に話せるようになり体も心も楽になったとびっくりしていました。
ただ、家族を亡くされる方はいますが、なぜ奥さんを無くされてここまで死にたいという気持ちに駆られたり、症状を抱えてしまったのか疑問に思ったので、過去の経験を旦那さんに確認しました。
すると、旦那さんは幼少期に、両親が離婚され母親に引き取られたものの、食事をまともに与えてもらえずに、夜中一人でお腹を減らして過ごしたとのことでした。
そして年を誤魔化して仕事をして飢えをしのいだという事した。
またその後父親に引き取られたものの、今度は暴力を振るわれていたため、早くから家を出て一人暮らしをしていたという事でした。
ネグレクトや虐待のような経験をされていたのです。
その後自分で家族を持たれて、大切にしていたために、反動で奥さんを無くされたことが相当なショックになり仕事も何もできない程体調を崩されてしまったのではと思います。
なるだけ少ない施術回数で結果を出したいので、一回でとれるところまでトラウマを取ろうと思い、旦那さんのお母さんへの怒りと父親への怒りのトラウマも一緒にとることにしました。
そうするとさらに目にも光が戻って、さらに体調の改善を実感されて、不思議そうにしていました。
付き添われてこられた知人の方も、施術前とは顔つきが違い、震えも止まっていて、さっきとは全然違いますと、涙を流して安堵されていました。
今後の見通しとしてトラウマの施術はあと一回で終わりあとは、崩れた体調を整体や気功で数回整えて終わりと説明して終わりました。
今回の記事を読まれた方は信じられないかもしれませんがこうやってその場で改善するのは僕にとって日常茶飯事当たり前の事で驚くことではありません。
むしろ一回でこういう感じで楽にならないと人の期待を裏切るので仕事して成り立たないと思ってやっています。
もし、何か心や身体の不調やトラウマなど生きずらさを感じているなら、ぜひ体験してみてください。
カウンセリングや病院の薬より、よっぽど役に立って見せます。