
パニック障害と一年前に診断を受けるが、この症状を自覚したのは二年前に遡るとのこと。
それからは電車が嫌になってしまったので、自転車で50分かけて、会社まで通勤しているとのこと。
雨などでやむを得ず電車に乗る羽目になり、混んでる電車に乗ると 動機と呼吸が荒くなる 血の気が引く感じや、とにかく緊張してしまうそう。
きっかけはこころとからだの整体院にきて、身体からアプローチすればパニック障害を治せるのではと思って来院されました。
二回整体を受けてもらうと、歯医者に行っていたが以前は頓服としてもらっていた、抗不安薬を飲んでいたが、今回はなぜか行く前から不安ならなかったために、試しにそのまま行ってみたら普通に歯医者の治療を受けられたとのことでした。
なぜ3回目にトラウマのカウンセリングを受けることになったかというと、整体を受けている最中で、以前お子さんが小さい時に病弱で気が気でならない時期が続いていたという事を話してくれた時に、涙を流していたからです。
そして本人も涙もろい自覚があるそうで、これはトラウマがあるな、まだ心に当時の傷や緊張感が残ってしまっていると経験則で分かりました。
もう一つの理由は、パニック障害を起こしている場合は、かなりの確率で電車など閉鎖的な空間が直接的な原因はなく、もっと昔の嫌な思いでや出来事が心に深い傷を残してしまい、それがパニック障害の根本原因の場合があるからです。
その場合はいくら目先のパニック障害や不安感などに目を向けても対処療法になってしまい、根本的解決になりません。
またその場はよくてもまた発症してしまったり、効果が薄い場合があるのです。
そのためにトラウマのカウンセリングを提案したところ、他にも思い当たる節があるとのことで、ご本人の興味本位もありトラウマのカウンセリングをしました。
トラウマの施術を始めるまえにパニック障害の事や、電車にのったり歯医者や美容院など閉鎖的な場所を想像してもらうと、予期不安のようなザワザワする感じや緊張があるとのことでした。
トラウマの施術を始めると幼いころに家にいた記憶が出てきました、すると涙ぐみ始めて不安感や悲しい気持ちに包まれていましたが、
その後は学童に通っていた時代やお姉さんと過ごしていた記憶などが蘇ってきましたが10分ほどでネガティブな感情はなくなり一つトラウマは消えていきました。
その後は子供が突然気絶する病気でいつも不安な日常を過ごしていた記憶がよみがえり、この記憶とつながっていた、アルコール中毒とDVになってしまった元旦那さんの記憶がよみがえってきて、涙を流し始めました。
この記憶も15分ほどで、思い出し始めた当初は子供の病気、DV、アルコール中毒、離婚など嫌な記憶しか出てこなかったのが、心の傷か癒されていくにつれ当時みんなで旅行に行った時の楽しい記憶が蘇ってきて、こころのバランスがとれてきたようです。
一通りトラウマを克服されて、もう一度パニック障害の事について、尋ねると今は電車などの事を考えても嫌な気持ちにならないといっていたので、最初の狙い通り他の事が原因となってパニック障害を起こしていたのだという事が言えるかと思います。
次回までにパニック障害がどのように改善しているかまた興味深いところです。