5年間の起立性調節障害による不安感と緊張感 

今回は起立性調節障害の女子高生の話

 

12歳のころから17歳の今まで起立性調節障害で、整体などに通っていたが、なかなか良くならずに、私の整体院に来られました。

 

中学一年生の夏休みに発症して、進学もあきらめ高校2年生の現在は通信制の高校に通っている。

 

症状は、昼の12時より起きると気持ち悪い、頭痛がする、不安感、だるさなどでした。

 

不安感以外の体調は5回ほどでほぼ、すべての症状が改善しました。

 

しかし、不安と緊張だけが消えず、外出する当日になると緊張感や不安感で食欲がなくなり、具合も悪くなるとのことでした。

 

 

整体で施術を継続して改善も見込まれたが、5年以上も起立性調節障害によって体調が悪いのが原因とみて、トラウマの克服セラピーをすることにした。

 

なぜなら、体調が悪いことにより、体を気遣い常に不安や緊張状態にさらされていて、異常な状態が普通と心身が勘違いしてしまっていると踏んだからだ。

 

トラウマのカウンセリングを始めると、勉強への不安、通常の学校生活を満喫できなかった思い、体調不良に苦しんできた過去の感情が蘇っていたのが表情から伝わってきた。

 

徐々に顔色も穏やかになり、思い返した当時は蘇るつらい記憶と感情が一致して、つらそうな顔をしていた。

 

トラウマがだんだんと薄れていくと、記憶だけになり負の感情は消えてなくなっていくとのこと。

 

初回のトラウマのカウンセリングでよみがえった記憶に対するネガティブな思いは消え去って、心が晴れたような感覚と、体も肩の荷が下りたようなスッキリ感があるとのことで、セラピーがうまくいったと確信した。

 

一週間後にまたあうと、片道2時間かけてくるために、通常なら緊張と不安感から、食欲はないし、絶対に食事ができないから食べずに来るとのことでしたが、ご飯を食べられたと喜びながら教えてくれた。

 

この事例を書いている今日も、先ほどまでいたクライアントは車で追突されてむち打ちになり、また追突される恐怖と不安に悩まされているとのこと事なので、また近いうちにでも車の追突事故のトラウマの事例を載せることになるだろう。