
40代 女性
仲の良かった母親が実の父親に包丁で殺されてしまったトラウマ
仲の良かったお母さんが、ある日突然父親に殺されてしまい、母親を失った悲しみや、父親に対してなぜ、母親を殺してしまったのか?など、聞きたいことが山ほどあったそう。
父親は長年にわたり精神疾患を患っていたために、母親殺害の後は罪に問われることなく、病院に入院したまま息を引き取ったとのこと。
医師により記憶を殺害事件前後の記憶を消し他との説明を受けたために、家族間ではその話をすることがタブーとなり、一切事件の後は会話に出ることも出すこともなかったとのこと。
お母さんと自分と自分の娘と一緒に買い物に出かけたり話をしたり、楽しく過ごしていたのに、突然いなくなったことで心にぽっかり穴が開いてしまったそう。
10年以上たっても心の喪失感が消えずに、前向きになれない、今でも当時のままつらい心境が続いているとのこと。
トラウマ克服のセッションの最中は、当時の父親への複雑な思いや、母親へのただ寂しさ、切なさ、恋しさなど感情が記憶とともに蘇ってきていた。
トラウマ克服のセッションが終わると、母親に会いたいのは会いたいが、もう大丈夫、前を向いてやっているという気持ちに切り替わったとのこと。
父親に対しても心の整理がついて、ただの記憶として残っているが、特に何も思わなくなったとのこと。
後日、施術者である私に連絡があり、日にちが経過してもネガティブな気分やトラウマに悩まされることなく、穏やかに暮らせているとのこと。
今回のトラウマのカウンセリングは1時間半の一回で終えることができました。